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医学的絶食療法(断食)の方法

 五色県民健康村健康道場は、兵庫県と五色町の共同事業として開設された、医学的絶食療法(断食)および低カロリー療法を健康医学として行う全国で唯一、おそらくは世界でも唯一の公的専門施設です。

  昭和57年開設以来、2万人以上の方にご指導し、実績を積み重ねて来ました。まず、医学的絶食療法(断食)(ファースティング)の方法を説明します。

  なお、朝食のことをブレック・ファーストと言います。ファーストとは断食のことで、前夜からの断食をブレイクする(破る)ということから、朝食です。ここから、朝食のすがすがしさをのせて、断食をファースティングと命名しました。

実例-C子さん

29才♀ 160cm 62.7kg 17%
爽やか指数 30点  不快指数 38点 無感動さん
目的ー体重のコントロール、リフレッシュ、ストレスの解消

 職場での人間関係のストレスが解消できず退職しました。
 職場でのストレス(人間関係)や不満などが多く、気分的にも落ち込むことが多かったので、それらを少しでも解消させたいのです。


▲性格分析のグラフ

性格分析グラフ-c

C子さんは、「クールさん」です。
 C子さんの根本は、E(不安さん)でしょう。不安の解決法は、クールに処理をすることです。それと、B(優しい親)で、一生懸命に尽くすことが加わるでしょう。
 その解決法は、不安を減らすことにはなっても、D(自由気ままな子供)を押さえることになるので、楽しくはないでしょう。
 それと、不安や不満という生の感情を抑えるのですから、いつも緊張していなければなりません。感情がでて来れば、クールに処理をし、さらに自分を押さえ て親切もする。生の感情ですので、夜寝ていているときのほうがでやすいでしょう。こうなれば、一日中緊張します。リラックスできません。

◆ファースティングの効果

体重の変化-c
充実感テストの変化-c

Cさんは、ファースティング10日間と復食9日間で、体重は5.1kg減りました。
 信じられないぐらい爽やか指数も高くなりました。不快指数も点数にならないくらいです。著しい「爽やかさん」です。

 こんなにも、生命力豊かで、生きている充実感に満たされているのに、どうしてクールになって感情を殺してこられたのでしょうか? それが一気に解放されたという感じです。

 確かに、日常生活で感情をだすと傷つくだけです。だから、クールになられるのも分かりますが、こんなに、素晴らしい自分があるのに、クールにで、人生や 青春がすごくもったいないと思われませんか? ファースティングの体験が教えてくれることは、そのようなことです。自由になれるという自信を与えてくれた ことでしょう。

コースの種類
  • 7日間(ファースティングは3.5日間)

  • 11日間(ファースティングは5.5日間)

  • 16日間(ファースティングは7.5日間)

  • 20日間(ファースティングは10.5日間)

  • 3泊4日(ファースティングは2日間)

 医学的絶食療法(断食・ファースティング)は3日目以降に安定期に入り心身の効果が明らかになります。そのため、できれば11日間のコース以上をお勧めいたしますが、日数の取れない方は、最短の3泊4日でも、十分効果がありますので、是非お越し下さい。

  また、コースと表現していますが、5日間以上であれば、たとえば9日間とか、14日間など、ご都合に合わせて日程を組むことができます。

医学的断食療法(ファースティング)中のメニュー

 最初の日は検査日で、不適な病気や状態がなければ、ファースティングに入ります。ファースティング中は、1杯が100キロカロリーの特製ジュースを朝、昼、晩と一日に3回飲んでいただきます。この他に2000cc 以上の水を摂取します。脱水を防ぐためです
 

 復食は、一日 600キロカロリーの三分がゆから五分がゆ、最後は 1000キロカロリーの全がゆまで徐々に戻します。

特製ジュース
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 断食中に飲んでいただく特製ジュースと復食期の食事の献立と写真です。地元淡路島産の豊かな食材を生かした薄味の健康食です。素材が美味しいだけではなく、長年の食生活で鈍麻した味覚が、断食により信じられないほどリフレッシされ、とても美味しいと好評です。

カロリーと検査

 全期間を通じて、毎日の診察と、その他に一日に数回の自覚症状、身体状態のチェックを行うなど、 極めて慎重な医学管理のもとに行います。

初日

  • 医師の診察

  • 心電図

  • 尿検査

  • 血圧・体重体温・脈拍

  • 血液検査(1年以内の検査結果をご持参の方は、診察の結果、不要となる場合もあります。)

ファースティング期間

カロリー摂取量 特製ジュース1日に3回で300kcal

水分摂取量 2000cc以上

蛋白摂取量 20g

食塩摂取量 0.6g

医師の診察 毎日(日曜日を除く)

心電図 年齢期間に応じて3日目と最終日など

尿検査 毎日(ケトン体)    

血圧・体重体温・脈拍 毎日

復食期間(1日当たり)

カロリー摂取量

  • 3分がゆ 600kcal

  • 5分がゆ 800kcal

  • 全がゆ 1000kcal

水分摂取量

  • 3分~5分粥1000cc

  • 全粥 自由

蛋白摂取量

  • 3分~5分粥 60g

  • 全粥 64g

食塩摂取量

  • 3分がゆ 3.8g

  • 5分がゆ 7g

  • 医師の診察 毎日(日曜日を除く) 

  • 心電図 年齢期間に応じて3日目と最終日など

  • 尿検査 毎日(ケトン体)    

  • 血圧・体重体温・脈拍 毎日

対象

 初日の検査では、医学的絶食療法(断食)をしてはならない病気や状態がないか慎重に診察しますが、これは大変重要なことです。

  医学的絶食療法(断食)は史上最強の療法ですから、この判断は非常に重要です。また、難病治療のように誤解している人がいますが、それは間違いです。あくまでも健康なときに健康医学として行うことが正しい使い方です。

してはならない病気や状態

 高血圧や糖尿病などがある方の場合は、心臓や腎臓に障害が生じていない中程度までが医学的絶食療法(断食・ファースティング)が可能で、臓器障害がある方は、治療医学の対象です。

 具体的な病名としては、心筋梗塞や脳卒中を起こした方。悪性腫瘍、肝硬変、活動性の肝炎、肺や腎臓の機能不全、胃十二指腸潰瘍、狭心症、心室性の不整脈、やせ型の糖尿病、こうげん病や難病、精神病、急性炎症、発熱のある方はできません。

 その他、副腎皮質ホルモンや抗鬱剤など、投薬を中断すると危険のある薬を服用中の方など、この他にも医学的絶食療法(断食)が不適と考えられる場合は数多くありますので、最初の診察が大変重要になるのです。

 また医学的絶食療法(断食)の可能な年令は、中学の高学年から60才までです。
 それ以上の方は低カロリーの食事療法になります。食事療法の対象は75才までです。

 ファースティングの方法については、マスコミの取材記事にも詳しく説明されています。特に、体験入所された記事は、わかりやすいと思います。参考にしていただければと思います。

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