Pさん 猛烈タイプで、前進できないことがストレス
43才の男性。フランス料理店の料理長。多くの部下のリーダー。
身長166cmで、体重73.2Kg、肥満度21%です。
ファースティング前
体重(kg)
血圧(mmHg)
総コレステロール(mg/dl)
γ-GTP(mU/ml)
タバコ(本)
お酒
爽やか指数(100点中)
不快指数(100点中)
73.2
173/106
293
71
30
多量
63
40
復食後
体重
血圧
総コレステロール
γ-GTP
タバコ
お酒
爽やか指数
不快指数
68.8
122/95
244
36
0
0
80
8
異常のあった検査項目と値は、表のファースティング前の値です。
肥満があり、かなり強い高血圧と高脂血症があり、軽度ですがアルコール性肝障害もあります。タバコは1日に30本で、アルコールは1日にビール1本とウ イスキーがシングルで3杯、さらにワインがグラスで3杯とかなりの量です。このままいくと、肺がん、脳卒中、心筋梗塞などが待ち受けていそうです。
ストレスの面では、名門レストランの料理長として腕を振るっている方です。実力があり、あれもやりたい、これもしたいと新しい試みへの意欲が満満のよう です。それだけに、部下が思うように成長してくれないとか、伝統と自分の意欲との摩擦があるようで、本人はストレスは感じないと言われているのですが、お 酒とタバコで発散しているという印象がします。
最初から「爽やかさん」でしたが、退所時には、爽やか指数が非常に高くなり、不快指数もほとんど無くなり、まさに「爽やかさん」になりました。身体が軽くうきうきとした感じもかなりするようになり、腹がたつことも疲れやすいことも殆どなくなりました。
自分では疲れていないと思っておられたのでしょうが、ストレスがたまっていたことを物語っています。ファースティング前と退所時の差が、日常生活でのストレスだったと理解できます。
ファースティングをして復食後は、血圧もγ-GTPも正常化しました。総コレステロールはまだ少し高いですが、素晴らしい生命力であり回復力です。また、禁酒・禁煙も簡単にできました。
年を取って来て、仕事の規模が大きくなってくると維持管理の部分が増えてきます。しかし、Pさんは現状維持が最も嫌いな人です。自分を十分生きていないという気持ちが強くなり、そのストレスを紛らわすために過食・お酒・タバコが必要となったのでしょう。