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医学的絶食療法(断食・ファースティング)の禁酒に対する効果

次の表は、医学的絶食療法(断食・ファースティング)の禁酒に対する効果をまとめたものです。

  お酒はたしなむ程度の方から、一日にボトル1本以上の方まで、実にいろいろですが、健康道場の入所中は全員が禁酒です。

  禁酒は、食欲を押えることと並んで最も苦しいはずのものです が、アンケートの結果は、空腹感のときと同様、信じられないほど簡単であったことを示しています。これ程容易に止められる理由は、ストレスが消えることによると考えられます。

 禁酒

  • 非常に容易であった 75.2 %

  • かなり容易であった 14.3 %

  • どちらかといえば容易であった 7.6 %

  • どちらかといえば困難であった 2.9 %

  • かなり困難だった 0 %

  • 非常に困難だった 0 %

  • 守れなかった 0 %

見やすくするために、上の表を、円グラフにして見ました。

断食の禁酒効果

下のグラフは、お酒の指標であるγ-GTPに対する医学的絶食療法(断食・ファースティング)の効果を見たものです。

ファースティングにより、アルコール性肝障害が、どのくらい改善するかです。

断食のアルコール性肝障害への効果

454人の健康道場入所時の値によって、AからJまでの10群に分けました。

F前はファースティング前、F後はファースティング7日後、復食後は復食8日後です。

これを見れば、あなたのγ-GTPが、ファースティングで、どの程度低下するかわかります。

高血圧や糖尿病と同じく、高い群ほど著しく改善します。ABCD群は、大幅に低下し、EFGHI群は、1/2に低下しています。

一方、J群だけは低下しません。J群の最初の値は、11mU/mlです。

γ-GTPの正常範囲は、8-87mU/mlですが、これは、本当は高いのだと思います。

正常範囲の出し方は、正常者と思われる方々を集めたものから計算しますが、文明国では、大抵の方がお酒を飲みますので、正常範囲も高めに出ているの可能性があります。

このグラフから見ると、変化しないJ群が、本当の正常値と言えるでしょう。

(2012年2月9日01時38分  読売新聞)

飲み過ぎは4兆円の損…たばこといい勝負?

 アルコールの飲み過ぎによる社会的損失が年間4兆1483億円に達することが、厚生労働省研究班の推計でわかった。

 研究班の尾崎米厚おさきよねあつ・鳥取大准教授(環境予防医学)らは、肝硬変の40%、浴槽での溺死の34%などがアルコールに起因するとする米国の研究を参考に、2008年の人口動態統計や患者調査のデータで推計。

 飲み過ぎで、脳卒中、がんなどの病気やけがの患者が計24万6000人、死者が3万5000人増えたとした。治療に1兆226億円かかり、69歳まで生きた場合に受け取れた賃金1兆762億円を失ったと見積もった。

 研究班の調査で、働いている人でも男性の5・9%、女性の1・7%が「人間関係にひびが入った」「二日酔いで仕事を休む」などの飲酒による問題を抱えていた。こうした問題で労働生産性が21%低下するとの研究があり、損失は1兆9700億円になった。

 さらに、飲酒交通事故なども考慮。総額は、たばこの社会的な損失(5兆~7兆円)にほぼ匹敵した。

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