医学的絶食療法(断食・ファースティング)の減量に対する効果
下の図は、肥満度が10%以上の442名に対するファースティングの減量効果を見たものです。
F前はファースティング前、F後はファースティング7日後、復食後は復食8日後です。
これからあなたの体重の減少を予測してみてください。
上のグラフのように、医学的絶食療法(断食・ファースティング)による体重の減少には、最初の体重によって、かなり大きな差があります。
最初の体重が重い方は大きく減るが、少ない方はあまり減りません。
しかし、下の表を見ていただければわかるように、入所時の体重に対する減少の割合で見ると、どの体重の方も、殆ど同じです。
もし、体重の少ない方も、大きく減れば、生命が危険になり大変なことになります。生命維持のために、身体は非常にうまく調節しているということです。
入所時の体重と ファースティングによる減量 入所時の体重に対する減量の割合
体重 100kg以上
減量 7.5kg
割合 7.1%
体重 90~100kg
減量 5.9kg
割合 6.4%
体重 80~90kg
減量 5.5kg
割合 6.7%
体重 70~80kg
減量 5.1kg
割合 6.9%
体重 60~70kg
減量 4.2kg
割合 6.5%
体重 60kg以下
減量 3.5kg
割合 6.1%
ファースティングは最強の方法ですが、それでも、そんなに多く体重の減少は起こりません。もっと、減量したいという方には、ご不満かも知れませんが、これは、おなかの脂肪10kgは、1ヶ月分のエネルギーに相当するからです。
肥満度が非常に多い方は、帰宅後も、退所時の体重を維持して、2度目のファースティングをする、必要あれば、さらに、退所時の体重を維持して、3度目のファースティングをするという方法を採用します。
こうすれば、実例でも見ていただいたように、どのような肥満であったとしても、確実に減量することが可能です。